This month's
story今月のお話

2017年3月の紹介

Frog and Toad Are Friends

ふたりはともだち

Frog ran up the path to Toad's house.
かえるくんは,おおいそぎで はしって,がまがえるくんの いえを たずねました。
He knocked on the front door.
げんかんの ドアを コツコツ。
There was no answer.
でも,へんじが ありません。
“Toad, Toad,”
「がまくん,がまくん」
shouted Frog.
かえるくんが 大きなこえで よびました。
“wake up. It is spring!”
「おきなよ,はるが きたんだよ!」

 4月になって春が来たからとがまくんを起こしに来たかえるくん。でも眠たいがまくんは起きようとしません。そこでかえるくんはあるアイディアを思いつきます。かえるくんはがまくんの家にあったカレンダーをめくり始めたのです。
 仲良しのがまくんとかえるくんの5つのエピソードがつまった1冊。しっかりもののかえるくんと,ちょっとおとぼけのがまくん。ユーモアたっぷりにふたりの友情が描かれ,友だち関係の素晴らしさを感じませます。

 小学校の国語の教科書にも取り上げられているこのお話は,アメリカの作家,アーノルド・ローベルによって書かれました。ローベルはこの作品でコールデコット賞オナーブックを受賞しています。またアメリカでは,読んでもらうことから子どもが自分で読みはじめるのに最適な本のラインナップ "I Can Read! books" シリーズにも挙げられています。
 この物語には,谷川賢作氏の音楽が流れます。谷川氏はさまざまな楽器を駆使して,音楽でもこの作品の世界を表現しました。「友情のテーマ」と名づけた曲が3回流れます。どこに流れているか,わかりますか。