2025年7月の紹介
The Stair-Goblin Boy
かいだんこぞう
2025年7月の紹介
The Stair-Goblin Boy
かいだんこぞう
Have you ever heard of the Stair-Goblin Boy, my friends?
みなさん,かいだんごぞうをしっていますか。
Takechan is the one who found the Stair-Goblin Boy.
かいだんごぞうをみつけたのは,タケちゃんです。
Takechan moved from the country to a row of apartment buildings in Tokyo this spring.
タケちゃんは,ことしのはる,とうきょうのだんちへ,いなかからひっこしてきました。
“There are so many stairs!
「かいだんがおおいなあ。
Even more than the stone steps of the shrine at home.”
おみやのいしだんよりおおいなあ」
As Takechan skipped up the steps, the stairs went “bang, bang.”
タケちゃんがトントンとのぼると,「バンバン」とおとがします。
When he raised his voice “ahem,” they answered “oh-ooh.”
「エッヘン」というと,「オオウン」といいます。
“This is fun!
「これはおもしろい。
It's like the echo in the mountains.
やまのこだまみたいだ。
I'm going to write Grandma."
おばあちゃんにてがみをかこう」
いなかから引っ越してきたタケちゃんには、まだ友達がいません。
ある雨の日に一人で遊んでいると、足元から小さな声がします。見るとそこには、30センチくらいのこびとが立っていました。それがかいんだんこぞうです。
かいだんこぞうには、目も鼻もなく、どこもかしこも真っ黒ですが、口があるので前と後ろが分かります。そしてかいだんこぞうは、子どもの足音を食べているのです。
タケちゃんが足で床をドンと踏むと、かいだんこぞうは口を大きく開けて「おいしい、おいしい」と飲み込むようにします。
こうしてタケちゃんとかいだんこぞうの、不思議な交流が始まります。
かいだんこぞうとは、何者でしょう? ふしぎですね。
かいだんこぞうに出会ったことを伝えるおじいちゃんへの手紙では、かいだんこぞうに足音を食べられると転んでしまうので用心してください、と伝えた後で「いなかにはだんちがないから、だいじょうぶですね」と書いています。
そして、かいだんこぞうがすきなのは、「ひとりぼっちのこども」の足音なのです。
東京の団地で、毎日一人ぼっちで過ごしているタケちゃん。
逆に、夏休みに帰ったいなかのおじいちゃんとおばあちゃんの家では、かいだんこぞうそっくりなまでに日焼けするまで、自然の中でのびのびと遊びます。
ですがこのいなかにも、都市化の波がおしよせています。
このように子どもたちを取り巻く生活環境が変化していく中で、ひょっとしたらみんな、ひとりぼっちのタケちゃんのような気持ちを味わっているのかもしれません。
そして、そんな気持ちになっている子どもを励ましてくれるのが、かいだんこぞうなのかもしれませんね。
このお話でもう一つ忘れてはいけないのが、絵本です。
藤枝りゅうじ氏によって描かれた絵本は、POPな雰囲気で力強く、一度見たら忘れられないほどの強いインパクトがあります。
子どもの気持ちになりながら、そして絵本をめくりながら、聴いてみてください。